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HRM-Cake+Coffee Shop  miyagi / 2017.04~

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宮城県北部の大型物販店舗の広い駐車場、一画に小規模貸物販店舗の計画が持ち上がる
いわゆる今までの典型的な箱ものを建築し、内装を借主が良いように工事を行う従来のやり方から
借主が決まった時点で建築家や施工会社を巻き込んで、建築自体から思い描いた新築店舗を建築しようという新たな計画

これまでは、できた箱ものに対して内装の設計や外壁・看板などで各々のお店の雰囲気やスタイル出していたが、
建築自体の外観、外構、内装にわたる建築全体でお店のスタイルを外部にアピールできる計画

まず、ヒアリングを行った。

設計を行うにあたり、店舗を数多く手がけているケーキ屋さんということもあり、お店の従業員動線や家具の配置などは、
これまでのノウハウから決まった形を求められた。

そこで、当事務所はその家具レイアウトを軸に据えて設計に取り掛かった

下写真が本計画案

2つのショーケースをL型に配置し真ん中にレジカウンターそして従業員スペースの背面に配送台やシンクなどの配置が
固定された要求である
その他、必要な諸室として、倉庫とカフェスペースである
中央にケーキ売場を配置し、そこに寄り添うように左にカフェスペースと右に倉庫を適切な大きさで配置

正面からの外観。
一番主張すべきケーキ売場は天井が高い大きな空間を用意し、そこに張り付く諸室
カフェには中くらいの天井高さを倉庫には低い天井高さを設定することで外観からもそのボリュームの違いで用途が伝わる
また、売場には外から視認できる開口は敢えて付けていない。
それは、直射日光はケーキにとって大敵であることと
玄関から入ったお客様が、売場へ入ったときに初めていその空間に驚いてほしいと思ったからである。
高い天井からトップライトを介した調整した光が柔らかく入り、照明にて商品を適所で照らすことになっている。

外観2
売場が見えない分、カフェスペースは大開口のオープンなつくりとして集客を見込んでいる。
・カフェ目的でくるお客様にもケーキを買っていただこう。
・なんだろうこの建物は、からのお客様には、ケーキカフェのリピーターになってもらおう。
・ケーキ屋さんの知名度からケーキ目的でくるお客様には、カフェでケーキとコーヒーを飲んでからお帰りいただこう。
相互にメリットを求めての計画

外観3
カフェスペースを介してドリンクカウンターが見える
売場への入口も最小限の出入口として売場の独立感を出している

道路側ファサード面
模型左が低い倉庫、中が高い売場、右が中のカフェと用途に合わせた適切なボリュームが見て取れる

カフェスペース内観
売場の外観を内部まで引きずる

カフェスペース 内観

売場スペース 内観
内装のベースは清潔感のある白をベースとし、アクセントに石やアンティーク調の陳列棚で雰囲気のあるお店を目指す

カフェスペースのしっかりあるケーキ屋さんは、県内でもない。
種類の豊富なケーキを楽しみながらコーヒーなどのドリンクもたのしめる。
郊外立地であるためゆっくりと過ごせる居心地の良い場所として地域に受け入れられると期待しています。