2021.08.16 TZT 手招きする塀散水効果検証へ

まず、お時間いただきました。

お施主様には、当事務所にて制作したご自宅のポストカードと竣工写真を遅ればせながらプレゼント

竣工後の状況をお聞きしました。

大きな問題はなく後日再度業者さんに見ていただくことになりました。

ご近所さんやご親戚にも好評でうれしいお言葉をいただきました。

何より嬉しかったことは、

地域の人々に対して設けたパブリックスペース

特に幼稚園・保育園のバス乗り場として使われているいました。

その子供たちにベンチを含めたスペースを設置したことへのお礼を言われるとのことです。

お施主様と何度もお話させたいただいた

このパブリックスペースの意味・価値が今、言葉や使われ方で目に見えてきたのかなと思っています。

さて、本日の目的

暑い夏を待っての「涼」を生む「手招きする塀」の効果検証を行いました。

しかし、先週までの暑さが嘘のように涼しい、、

半袖では寒いくらいの気温となってしまいましたが、調整させていただいたこの機会です。

予定通り散水検証を行いました。

30分ほどで227リットルの雨水タンクが2個空に

サーモグラフィーカメラで見る限り十分に保水は出来ているようです。

効果はこの後の「保水時間」と「周辺温度の低下」が大事なところです。

今回は、翌日から天気が悪く雨が常時降り続いていたことや当日から気温は低くこと

このような状況からも効果検証は難しく

今夏中に「暑い日」に再度散水行いたいと思います。

夏、暑くなってくれと願うのはこれまでの人生で初めてかもしれません。

今回は、塀自体の保水と冷却の実証は出来たと思います。

2021.06.02 竣工写真をUPしました

本年初めに竣工しました

当事務所にて設計監理を行いました

ランドスケープデザイン(外構設計)として「手招きする塀」

リノベーションデザイン(内装設計)として「Renovation House T」

上記2作品の竣工写真をホームページのWORKS(設計事例)へUPいたしました。

よろしければ皆さんにご覧いただければと思います。

撮影は、大武写真館の写真家 小関克郎氏に撮って頂きました。

「手招きする塀」に関しては、暑くなりましたら灌水システムの可動実験と効果の検証をいたします。

その際には追加の写真・動画もご案内できるかと思います。

お楽しみにしていただければと思います。

2021.03.24 TZT 仮称「手招きする塀」竣工写真完成

お社まわり

竣工写真が完成し納品いただきました!!

本来、防犯性の確保、所有の意思表示、管理の明確化など

官・民、民・民、問わず道路境界、敷地境界

境界に設置する塀

本来は、境界に伴う塀や生垣、囲いは、

境界を明確化し互いを切り離し、遠ざけるもの

そんな塀とは、似て非なる塀

見え方も機能も用途も従来の塀とは違います

今回のプロジュクトは、外構設計:ランドスケープデザインとなります。

「手招きする塀(てまねきするへい)」

ディテール

人が、近寄りたくなる、集まる、集う、佇む ことを目的とした

塀、又は、塀のある場所です

詳細は、近いうちにホームページのWORKSへアップいたします。

2021.03.11 TZT 近づきたい塀写真撮影に同行

本日は、竣工写真の撮影に同行しました。

全体撮影の様子

前回撮影予定の日に雨に降られ、満を持しての今日

素晴らしい天気となりました。

写真は、大武写真館の写真家:小関克郎さんにお願いしました。

ディテール撮影

本計画は、オリジナルの塀を主軸とした外構設計、ランドスケープデザインとなります。

<お社に手紙>

お社周りの撮影時にお社にお供え物が、、、

手紙??

ここは、保育園のバスお迎え場所となっていたり、保育園の散歩コースになっているため

お社スペースは、お子様には特別な場所になっているのかもしれません。

お施主様が回収したところで中身を見せていただきました。

お社周り

手紙に「かみさま へい ありがとう」

これは!!涙が出る思いです!

いやー造って良かった。

ものづくりの意味、根本を思い出させてくれる。

お手紙

ありがたいお子様の言葉

かみしめながら帰宅、、、、

自宅にて

この話を興奮しながら家族に説明すると

これ「かみさまへ いつも ありがとう」だね。

、、、、、、、

、、、、、、、

夕景

きっと、

塀を含めた外構が新しくなって!

神様が自分たちの広場を綺麗に!

居心地の良い場所にしてくれた!

との思いでこの言葉が出たのでしょう!!

また、明日から頑張ります!!

2021.02.01 TZT 引き渡し

本日、やっと

仙台市内の改修工事および外構工事のお引き渡しを行いました。

建物改修工事であるため内部引き渡しは、去年のうちにすでに済ませておりました。

個室は洋室と和室の2部屋 

個室洋室
個室和室

外構工事が完了しましたので、本日最終引き渡しの運びとなりました。

外構 塀と舗装

別工事としていた植栽工事も本日行うことができ、気持ちよくお引き渡しを行うことが出来ました。

いろいろご迷惑をおかけしながらにも関わらず、気持ちよくご対応いただきましたお施主様には感謝しかありません。

最後には、プレゼントまでいただきました。

スーツの時に履こう靴下 ラルフローレン!!

本来ならお祝いとしてこちらが用意すべきなのですが、、、申し訳ありません。

こちらからは、写真撮影したものでデザインした製品をお渡ししたいと思います。

2021.01.15 TZT 社周り外構

本計画の要部分の一つ

パブリックゾーンであるお社周りの外構が完了したので確認してきました。

東側道路より遠景構え
東側道路より遠景構え
東南側道路より遠景
東南側道路より遠景

この母屋の構えに対して今回の塀は遠景から正対した印象は軽いように感じます

それは、周囲の人を拒絶せず受け入れる

敷地に対する塀は、パブリックとプライバシーを明確に線引きする人工物です

それは、防犯の意味や所有物の対外的意志発信

今回の塀は、奇妙なエリアを計画しています。

自己の所有であるものを社会に開放する場所です。

東側よりお社周り
東側よりお社周り

このお社周囲の土地は、弥生時代からの農耕の記録がある歴史ある土地です。

そんな場所にあるお社は豊作や土地の守り神としてご先祖様が祈願して建てたものでしょう。

北側よりお社周り
北側よりお社周り

建築家としての職能を考えること、社会性についてはすべての建築について考えます。その答えが一つであるとは思っていないし時代や経験値によっても変化していくことかもしれません。

現時点の当事務所の考えとしてお施主様へ提案させていただきました。

なかなか提案しても受け入れてくださるお施主様はきっと少ないことと思います。

自分の土地を他人に使わせるのですから、、、

この場所における

植栽による木陰

それを受けるベンチ

その前面にある程よい広場

季節によらず小休憩できる場所になっていくことでしょう

このスペースが取れるかどうかによって

周辺地域の人々のこの場所の位置づけや馴染みは、大きく変わってくることと思います。

数カ月後なのか数年後なのかわかりませんが

この地に住む人々みんなに親しんでほしい

南側よりお社周り
南側よりお社周り

そんな場所になってくれると良い

家の近くにこんな場所があったら日本人は祈らずにはいられないでしょう

時間の経過と共にこの場所が地域の人の馴染みある場所になることを願います。

2021.01.09 TZT 表札

年内に施工を完了していたステンレス切り文字表札の確認をしてきました。

塀の一部に一体的に表札があります。

表札
パネルの一枚が表札

私自身もさり気な過ぎて施工完了していることが分からなかったくらい

仕上はステンレスヘアライン

表札近づく

フォントは金文体を基本にしたオリジナル

切り文字厚み2mm

そもそも表札は、

こちらどなたのお家かな?

名前を確認できるものは無いかな?

表札あればわかるのにな

という一連の流れがあるため探す前提のものである

さり気なく控えめで良い

従来のような主張し過ぎた表札である必要はないでしょう

個人情報のうるさい現代

このくらいがちょうどいい

保水セラミックが冬だよと伝えてくれます

霜が太陽の光を浴びているところを撮影

霜が降りた保水セラミック

ベンチには先客が

ベンチには先に雪が場所取り

2021.01.08 TZT 植栽見学

本日は、TZT外構の植栽選び、お社の横に植えるご神木となり得るような木を選びます。

実際にものを見に植新緑化(株)へ(うえしんりょっか)

植新緑化(株)
植新緑化(株)

お施主様と樹種は打合せ済みで今回は「ソヨゴ」を探しに

長靴を履いてこいとのことなので

そよそよと風にそよぐことから「ソヨゴ」常緑樹で艶のあるその葉と木は地域によっては玉串にも利用される木でご神木となりえるだろうということ

大きさと予算を検討しながら数点を選択

今回の造園屋さん利光組の竹田さんよりレクチャーを受けながら

竹田さんよりレクチャー

とても楽しく勉強になりました。

株立ちには一本立ちと寄せ株があり一本立ちの方が基本的には良いが、株立ちでも離れている方が良いとされているという矛盾

なぜ一本立ちが良いかというと寄せ株の場合幹ごとに別物故育ち方が違ったりなど一様でなくなる可能性があるなど理由がいくつかあるようです。

今回は、3本程度予算に応じて選びました。

植えたいのはこれです。造園屋さんもこれはお買い得との一品!!

植えたいのはこれです。

ご神木として立派に、そしてなりより本計画の主軸、木陰を生むこと

この木なら希望が叶いそうな気がします。大きさも樹形も上部の方に広がっている形もGOODです。

これをお施主様におすすめしてみたいと思います。

余談ですが、こちらの会社はエクステリアもそうですが、芸術家のような小屋を多数制作していました。こちらも興味をそそられるものが沢山ありました。

個人の方でも販売するようですのでご興味なる方は行ってみてはいかがでしょうか。

寒かったけど楽しかった!!ありがとうございました!

2020.12.22 TZT ベンチ制作

年内竣工予定の外構工事が、残念ながらお引き渡しができなくなり

お施主様には大変ご迷惑をおかけすることになりました。

舗装工事を行った赤色インターロッキングからは、以前の直接庭への動線を活かしています。

ここには以前アルミ製の門扉がありましたが、撤去してアクセスを良くしました。

庭へ抜ける道

道路側ファサード面 お社側からみると塀を様々な角度から確認できるため

表情がとても面白い!

お社からみる

手前は、透過性が良く遠くまで見通せますが、奥の塀ははっきりとした市松模様が分かります。

近づくとさらに手前と奥での表情の違いが出てきます。

雪を被って非常に見難いですが、奥にあるのはベンチ

ベンチも同様の材料 保水セラミックで制作しました。

座面は床と同じインターロッキングで側面は塀で使用しているパネル材です。

ベンチ

不特定多数の利用を想定しているため重厚でがっしりした印象のベンチとしています。

今回は、お施主さんが住みながら工事をしていることもあり現場とのかかわりが密です。

余った材料や職人さんとのやりとりでインターロッキングもDIYで施工してます。

素人とは思えないくらい綺麗に施工できています。

やってみて初めて職人さん(プロ)の凄さや大変さが分かるようです。

お施主様施工 奥

動画も撮影してみました。

見る方向や角度、距離で様々な表情を見せる塀をご覧ください。

動画はこちら

2020-12-05 TZT オリジナル塀ルーバー型の施工

オリジナル塀のルーバー型

少し角度を付けて撮影

保水セラミックのルーバー部材の取付を行いました。

正面からは透過率50%
近景

残すは立ち上がりのコンクリート打設

反対歩道より遠景

お社まわりのインターロッキングの施工後のご神木となる植栽(紅葉の予定)を残すのみとなりました。

実寸の模型を作って実際に設置

工事終盤になり表札のデザインも検討しています。

大きさや造りや素材などを打合せしました。

また、お客様と話題になったのが

このお社がポケモンスポットになっているらしく住宅前に車を停車してポケモンをゲットしようとする人が多くいるようです。

流行りものといえば「鬼滅の刃」です。

今回のオリジナル塀のデザインは母屋の日本家屋の様相を踏襲して和柄をイメージしたものになっています。

「市松模様」をデザインに取り入れて、さらに保水セラミックを採用したことで水の流れもデザインに取り入れたことで、ひし形の市松模様となりました。

このデザインが流行の鬼滅の刃を連想させるのではないかと話に上がりました。

左が炭次郎で右が逸と言われればそのようにも見えます。