2016年より9年間という長きに渡り
非常勤講師として構造力学及び設計製図を指導させていただいておりました
専門学校 東北文化学園が今年度で建築土木科が無くなるということで、本日がこの学校での最終日となりました。

こちらの学校は、専門学校課程2年終了後、1年間2級建築士資格取得に特化した専攻科が設置されており、そこで構造力学を教えておりました。構造家であるわけではないですが、意匠設計者でも最低限の構造の知識は、その備えておりますし、自身が中学・高校の時から数学・物理学が面白く好きだったことが関係しているかもしれません。
さすがに2年専門の勉強を行なった先の3年目であるため、一定の学力のある生徒がほとんどで座学を教えていても理解してくれているという実感がありました。
その他、2年次の手書き製図の授業も受け持っておりましたが、今時手書きの製図の必要性は疑問視されます。
しかし、現状建築士試験の二次試験が、手書き製図による即日設計であること、手書きで描けないものはCADなどの製図用ソフトでも描けないということです。
手書き製図だけは、訓練が必要で正確さや早さは書いた枚数に比例します。
また、製図を描くには、自分が今描いている部分は、どの場所のどの部材なのかを理解することもできるようになり、つまりは、専門的な様々な図面を見て読む理解することが可能になってきます。

そのような理由でまだ、授業に取り入れている学校は多いのかと思います。

今では、なかなかお目にかかれない製図用の机
若い生徒たちと関わりを持つ数少ない機会でしたので、終了したのは、寂しさもあります。
今後もこのような機会があれば、携わりたいと思います。